色々試したんです。いちじくにりんご。栗で落ち着きました。ゴロンと渋皮付きマロンにカスタードクリーム、とどめに黒胡麻のマカロン生地。決まったゼ。後ろに見えるは赤い木の実のブリ18。甘味と酸味が絶妙なの。

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あちゃ〜。パンの配合間違えちゃいました。ドロドロの生地にカチコチの硬い生地。疲れてたのかなぁ。たまにある。どうしましょう。捨てる訳にはいかないし…。更に+粉+水+塩+酵母。しばらくの間はアンキュイの玄関でお客様をお出迎え。

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2010.11.09

外見は…。

これもまた特注。お孫さんへの七五三のお祝いにと。見た目はガレット・デ・ロアな感じですが中身を栗のクリームに変更。フェーブ代わりに大きな渋皮付きマロン。喜んでもらえたかなぁ?

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またまたハロウィンの注文。『かぼまつ』って誰?アンキュイの商品棚には珍しい和な名前。かぼちゃベースカスタードクリームに抹茶入りのふんわり生地。予想以上の美味しさに商品化します。12月から販売予定。『かぼまつ』を宜しくお願いします。

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さぁ、出来上がり。メレンゲは口溶けの良さが命です。上手にできたかなぁ。

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2010.11.09

ハロウィン。

お客様からの注文。お化けとコウモリのサブレ。今年はアンキュイには並びませんでしたが、来年あたりはご用意できるといいなぁ。型で生地を抜いている時久しぶりに楽しかったんです。やっぱりこの仕事が好きなんだなぁ、と。

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綺麗でしょ。『美しいものには棘がある』って。アンキュイメガネには甘過ぎてちょっと苦手だけど女性に大人気なんです。お友達のメレンゲ・ココ(ココナッツ)も宜しくね。お客様の中には赤と白でミックスしてプレゼントすると『とても喜ばれるの!』とおっしゃってました。さすが女性の方の心遣いは素敵ですネ。

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2010.11.09

アンキュイ。

開店以来、数多くのお客様にお越し頂きまして有難うございます。

開店当初は無我夢中でパン作りに没頭していた為、至らない点も多々あったと思います。この場をかりてお詫び申し上げます。

アンキュイがオープンするために協力頂きました業者の方々、諸先輩方々や後輩に友人、家族、親、兄弟、親戚、本当に有難うございます。お店1件を立ち上げるのに自分1人の力では全く…。オープニングからのスタッフ、ヘルプに来て頂いた先輩に後輩、感謝しています。

さて本題。

アンキュイが稲荷前に決まるまで2件の物件と出会いました。

1件目の物件はサイエンス通りの方。2件目の物件はTXの研究学園駅の方。そして稲荷前が3件目の物件。

2件目に出会ったビルのオーナー様には感謝しています。1件目の物件が流れてしまって彷徨う様に車でフラフラ~していたらとてもオシャレな新築の一棟建てのビルが有りました。なんと1階部分はテナント募集の張り紙が。『ここだぁーッ』と思ったね。

偶然にもオーナー様の奥様らしき方とお話させていただき 好感触。いよいよ来たかぁ、なんて思っていたら電話『主人の会社の方に決まった』との事。

『よし!原点に戻ろう。』そう、つくば市を選んだ時に最初に調べたのが、稲荷前、梅園・東。

良い物件がないかなぁと車でブラブラ。無い、無い。好みの大きさの箱が無い。

そんな時ガソリンスタンド跡地に辿りついた。どうやら介護施設らしいが移転の張り紙が。って事は空き物件ですな。さっそくPCで調べて見るもテナントとしてはヒットしない。

おかしい、なぜだ。条件を何度入れ直してもヒットしない。で、条件を細かくではなく大雑把に入れたら、なんとヒットしてきたんです。それは嬉しかったなぁ、今でもあの時の喜びの瞬間は忘れない。

早速不動産屋さんと交渉。不動産屋さんの迅速な対応で貸主様のセキショウ商事様と御縁となる運びになりました。

そう、そんな時に2件目の物件のオーナーの奥様より電話を頂き、物件が見つかった事を報告すると『心配していたの、よかったわ』と。この時に断った理由を話して下さいました。『この立地でパン屋さんは厳しい』『何千万円もかけて失敗でもしたらどうする』『若者にそんな危険の為にテナントは貸せない』と言うのがオーナー様からのお言葉だったらしい。

なんて心の広い方でしょう。

本来なら1日でも早くテナントを埋めたいと思うのがオーナーであろう。それを見ず知らずの僕なんかのために心配してくれるなんて…、涙が出た事を覚えています。〇〇様有難うございます。

アンキュイは急ピッチで仕上げられていく。(株)カントー(施工業者)さん、無理言ってスイマセンでした。

施工が終わり保健所の検査が終わって初めて引き渡し。

もちろん食材の搬入も検査後。5/20物件引き渡し。5/21保健所の検査。5/22食材の搬入。

本来はここからパン生地捏ねて焼いて生地の調整、機械の調整などなど。
2週間位でオープンが普通の流れ。
だけどアンキュイは違ったね。
5日間でオープンさせました(笑)5日間って尋常じゃないね。

相棒の存在が大きいね。1言えば10解るスタッフだからこそ成し得た業だね。先輩後輩皆笑ってました。

だって5/27がとても良い日だったんです。…でパン力を入れすぎたあまりその他の事が疎かになってしまった。
特にショップカード。アンキュイの由来を入れたかったし、入れなければいけなかったはず。後手後手になってしまいました。

さぁ、いよいよ本題。アンキュイの意。この質問が一番多い、今でも。

本当はビアン・キュイ(Bien cuit)にしたかったんです。これはフランス語。

話せないし読めないけどね。

意味は『しっかりと焼けた』・『良く焼いた』の意。

パン職人のパンの焼き加減は十人十色。季節や天気によって(特に湿度に敏感)変わるし、変える。
はず。

この感覚的な曖昧なニュアンスが難しい『焼き加減』。

バゲットにはバゲットの焼き加減、ルヴァンにはルヴァンの焼き加減、メロンぱんにはメロンぱんの焼き加減があるんです。
それはパンの配合や水分量にもよりますが、個々に違うんです。

同じバゲットでもお店によって全然違うのです。

アンキュイが目指す焼き加減はしっかりと焼くけどパンのしっとりさも残すみたいな口の中の水分がパンに取られない程度に水分量を残す事かな。

良く焼けたパン=乾燥した感じのパンにはさせたくないんです。

水分量がいくらか残っていると『しっかり焼けていない』・『焼き込んでいない』と思われがちになるのが嫌でビアン・キュイとはつけなかったんです。Bien cuitのスペルからBiを抜いてしまったのです。

そんな思いからencuitと言う造語を選びました。『Bien cuit』であり『Pas Bien cuit』ではない。

この想いを店頭で聞かれても説明できず、ショップカードに載せる事もできず…。長くなりましたがアンキュイのお話でした。

2(火)・9(火)・16(火)・23(火)30(火)とさせて頂きます。宜しくお願いします。

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